前歯が凸凹の歯並び

上下の前歯が凸凹の歯並びを叢生と言います。よく見る八重歯などがこの不正咬合です。典型的なものとして上の前歯のわきの歯が内側に入りこみげたっぱの状態になり犬歯は八重歯となって前歯が凸凹の状態です。原因は皆さんご存知かもしれませんが上下の顎の大きさと歯の大きさのアンバランスで起こります。したがって歯が大きくて顎の骨が華奢な現代人に多くみられる不正咬合なのです。これを矯正治療で改善することは可能です。正常に並ぶスペースが足りないことが原因ですのでスペースを作ることを考えなければなりません。必要なスペース量が少量の時には、第一は上下の歯列を側方に拡大してスペースを作方法があります。エクスパンジョンスクリューという装置を使い歯列を側方に拡大します。第二はIPRという方法です。歯の側面を0.2mmから0.5mmほど研磨する方法です。両者を併用する場合もあります。必要なスペースが小さい時に行います。必要なスペース量が大きい時には歯の抜歯(便宜抜歯)を行います。一般的には犬歯の後ろの4番目の歯を抜歯してスペースをつくり歯の移動を行います。患者さんの凸凹の程度に応じて治療方針が決まります。