顔の対称性

正面から見たお顔を正貌と言います。通常は左右対称に見えて違和感はありません。厳密には左右対称の顔を持つ方はいないのですが、目にしたときに多少違和感を感じる場合には左右非対称の場合があります。多くの場合には患者さんも非対称を気にして受診される場合が多いです。骨格的には上の顎が正面から見て左右の高さが違います。下顎に関しては左右どちらかの側に偏位しています。咬合状態はどうなっているのでしょうか?上下の前歯の中心を正中線と言いますが上の前歯の正中に対して下の前歯の正中が下顎が偏位している側に寄ってしまいます。また偏位している側の奥歯のかみ合わせは下の奥歯が上の奥歯よりもほっぺ側に出てしまいます。交叉咬合と言います。左右非対称の顔貌の方はかみ合わせにも多くの問題があります。かみ合わせを治すのですから矯正治療が有効です。上下の骨格のズレが小さい場合には歯の移動のみでかみ合わせを治すことが可能です。上下の骨格のズレが大きい場合には上下の骨格の位置から治さなければならないので手術を併用した矯正治療が必要になります。通常の矯正治療に手術が加わるので、健康保険が適用になります。何か気になっている方は一度矯正相談にいらしていかがですか。