矯正治療と親不知

歯科医院で親不知があることを指摘されたことはあるけれども痛くもないし、特に不自由もないという理由で放置している方は多くいらっしゃいます。親不知があることで次のような悪影響が存在します。1)親不知の手前の歯の後ろ側が虫歯になりやすい。2)親不知の周りは磨きにくいので炎症が起こりやすいので腫れたり痛みが起きやすい。現在上記の症状が認められる場合には症状が悪化する前に親不知は抜歯したほうがよいでしょう。矯正治療との関係では3)親不知が生えてくる過程で手前の歯を押すので矯正治療できれいになった下の前歯に影響を与えて凸凹を再発させる可能性があります。一般的には矯正治療後に斜めに生えてくる親不知、斜めに生えてくることが予想される親不知は抜歯の適応になります。矯正治療前に抜いてしまう場合もあります。通常は矯正治療で歯の移動後に行う保定治療中もしくは保定治療後に抜歯します。せっかくきれいになった歯列を維持するために必要なことです。