下の前歯が見えないかみ合わせの過蓋咬合について
過蓋咬合という不正咬合をご存知でしょうか？上の前歯が下の前歯を覆っており下の前歯が見えません。通常は２㎜から３㎜覆うのが正常です。上の前歯が内側に向かって生えておりまた下方向に過剰に位置しています。上下の前歯が強く当たるので下の前歯が摩耗してしまい歯の長さが徐々に低くなってしまいます。上の前歯の裏側も摩耗が見られます。外見上は上の前歯が下方向に過剰に位置しているために笑ったときに上の歯茎が見えて気になさる方がいらっしゃいます。ガミースマイルと言います。また上下の前歯が強く当たり下顎が強制的に後ろの位置を取ることが多いので顎関節に負荷がかかっていることもあります。したがって顎関節症と関係がある不正咬合とも考えられています。治療はまず非抜歯で治療を開始して上の前歯の傾き（歯軸）を正しくしてから下顎の位置を確認します。以上を考慮して上の歯を抜くかどうかを判断して治療を行います。上下に同時に装置をつけないのは上の前歯の歯軸を変えないと下の前歯に装置をつけれないからです。お悩みの方は一度矯正相談をされることをお勧めいたします。