成長期のお子さん向け 【一期治療】

成長期の小学校低学年からのお子さんが対象となる治療です。反対咬合や上顎前突や開咬などの上下顎骨の前後的や垂直的な発育に問題がる場合の方が治療対象です。
上下顎骨のバランスの取れた成長発育に導くための治療です。

写真:一期治療

写真:一期治療

主訴 受け口
診断 下顎骨の過成長による反対咬合症例
年齢 9歳5か月
装置 リンガルアーチ、チンキャップ、スライデングプレート
抜歯部位 非抜歯
治療内容

下顎の前方成長が強く上下の骨の前後的な位置関係の異常に対して写真上にあるようなチンキャップにより下顎前方成長を抑制しました。上顎前歯が内側に向かって萌出していたために左下写真の装置を使って前歯を前に移動しました。右下の写真は前歯の移動を助ける装置です。

治療期間

歯の移動期間は10か月で通院回数は10回、以降成長の終了する14歳まで3か月から6か月間隔で通院したのでその後4年間通院して通院回数は20回でした。

治療費

検査と診断と装置料を含めて\325,600かかりました。処置料は\55,000、この後成長終了まで3か月から6か月間隔で14歳まで成長の観察と永久歯の萌出誘導を行い、費用は\66,000かかりました。

リスクと副作用

上の口の中に固定式の装置が入るので口腔内の清掃がしにくくなりますので、しっかり磨かないと虫歯発生のリスクが高まります。チンキャップは患者さんお協力が必要です、装着時間が短いと十分な治療結果が得られません。

写真:矯正治療前後のお顔の変化

写真:一期治療

主訴 出っ歯
診断 アングルクⅡ級上顎前突症例
年齢 9歳1ヵ月
装置 マルチブラケット装置(2×4)、ヘッドギアー、パラタルバー
抜歯部位 非抜歯
治療内容

下の図にあるように上顎4前歯と6歳臼歯に器具(2×4)を装着しました。またヘッドギアーという付加的な装置を使用して下顎の前方成長の誘導と前歯の後退を行いました。

治療期間

検査診断を含めて動的治療期間は2年でした。通院回数は26回でした。
14歳まで観察期間は3か月から6か月間隔で通院しました。

治療費

検査と診断と装置料を含めて\352,600かかりました。毎月の治療費は通院回数24回で\66,000かかりましたので、治療費は¥418,600でした。観察期間の費用は12回の通院で¥34,300。

リスクと副作用

ヘッドギアーは患者さんの手で装着してもらうので協力が得られないと十分な治療結果が得られません。食事も気を付けないと装置の脱離につながり治療期間が長くなり、治療結果もよくありません。虫歯のリスクも高まります。