上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)とは
上下の前歯がともに前に出てしまっている症状のことをいいます。
歯の傾きや、生えている位置の異常によって起こっている場合、
上顎骨または下顎骨の位置異常や大きさの不調和によって起こっている場合などがあります。
口元が突出しているという見た目の問題もありますがお口が閉じにくいという機能的な問題もあります。
治療内容
マルチブラケット法により治療しました。審美ブラケットと金属ブラケットのうちこの方は審美ブラケットを選択されました。上下顎前歯の後退のスペースを確保するために上下顎の左右4番目の歯を合計4本抜き機能的咬合の確立を図りました。検査診断を含めて動的治療期間は2年10か月でした。
費用
歯科矯正治療は顎変形症の治療と特定の疾患を除き公的医療保険は適用されません。
検査料と診断料と装置料を含めて\594,000かかりました。毎月の治療費が総額\187,000でした。通院回数は検査と診断を合わせて36回でした。また装置撤去後に行う保定治療費が2年半かかり通院回数10回で総額\33,000必要でした。
上下顎前突の原因とは
- 歯の傾き、歯と顎のバランスなど遺伝的要因
- 歯の生えている場所の異常
- アンバランスな歯と顎の成長
- 舌の悪習慣
治療しないとどうなる?
- 口を閉じにくい
- 話しにくい
- お顔の印象がよくない
- 顎関節症やその他全身への悪影響
治療方法について
治療は成長期と、成長が終わってからとで方法が異なります。成長期には矯正装置を使いながら、まず顎の発達が悪い場合はその成長を促進させ、悪い癖があるときは直していきます。
大人の矯正の場合は、歯並びを矯正できるスペースを確認し、スペースが足りないときは、上下前歯を後方に移動する抜歯をして矯正装置を使います。
治療上のリスク
- 装置が入ると食事中にものが挟まりやすくなります。ブラッシングを毎食後丁寧に行わないと歯肉炎やむし歯は発生のリスクが高まります。
- 歯の周りの歯肉のレベルが下がることがあります(ブラックトライアングル)。
- 矯正移動に伴い歯の根が短くなることがまれにあります。
- 治療上の注意を守らないと治療期間が長くなり、また適切な咬合状態が得られないことがあります。上下の前歯の後退が不十分で終了して口唇閉鎖不全の改善が十分に達成できないことがあります。
- 装置を撤去後に行う保定治療を適切に行わないと歯の後戻りが起こってしまうことがあります。
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