出っ歯 【上顎前突】

上の前歯が突出している、いわゆる出っ歯の状態です。
正式には上下の前歯が7mm以上離れている状態です。唇が閉じにくいのが特徴です。口唇と舌の力のバランスが悪くても起こります。

写真:上顎前突

治療内容

マルチブラケット法により治療しました。審美ブラケットと金属ブラケットのうちこの方は審美ブラケットを選択されました。上顎前歯の後退のスペースを確保するために上顎の左右4番目の歯を合計2本抜き機能的咬合の確立を図りました。検査診断を含めて動的治療期間は2年8か月でした。

費用

歯科矯正治療は顎変形症の治療と特定の疾患を除き公的医療保険は適用されません。
検査料と診断料と装置料を含めて\594,000かかりました。毎月の治療費が総額\176,000でした。通院回数は検査と診断を合わせて34回でした。また装置撤去後に行う保定治療費が2年かかり通院回数10回で総額\33,000必要でした。

矯正治療前後のお顔の変化

写真:矯正治療前後のお顔の変化

上顎前突の原因とは

  • 顎の形、歯の大きさの遺伝
  • 不十分な顎の成長
  • 指しゃぶり、指をかむなどの癖
などが考えられます。

治療しないとどうなる?

  • 話しにくい
  • お顔の印象がよくない
  • 顎関節症やその他全身への悪影響
などがあります。

治療方法について

治療は成長期と、成長が終わってからとで方法が異なります。成長期には矯正装置を使いながら、まず顎の発達が悪い場合は抑制矯正治療でその成長を促進させ、悪い癖があるときはMFTというトレーニングを行い直していきます。
大人の矯正の場合は、出っ歯を矯正できるスペースを確認し、スペースが足りないときは抜歯をして矯正装置を使います。

治療上のリスク

  1. 装置が入ると食事中にものが挟まりやすくなります。ブラッシングを毎食後に丁寧に行わないと歯肉炎やむし歯は発生のリスクが高まります。
  2. 歯の周りの歯肉のレベルが下がることがあります(ブラックトライアングル)。
  3. 矯正移動に伴い歯の根が短くなることがまれにあります。
  4. 治療上の注意を守らないと治療期間が長くなり、また上顎の前歯が十分後退されず適切な咬合状態が得られないことがあります。
  5. 装置を撤去後に行う保定治療を適切に行わないと歯の後戻りが起こってしまうことがあります。

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