反対咬合(はんたいこうごう)とは
受け口や下顎前突とも呼ばれる不正咬合です。
一般に下顎の骨が前方に突出した状態を示します。原因は上顎骨の成長が少ない場合や、下顎が上顎より過度に成長した場合に起こります。遺伝が原因であることも多くみられます。
なお診断の結果、顎変形症と診断された方は外科手術を併用した矯正治療が必要になります。この場合には公的医療保険が適用になります。
治療内容
マルチブラケット法により治療しました。審美ブラケットを選択されました。上下前歯の叢生の改善と下顎前歯の後方移動のためのスペース確保のために上下左右4番目の歯を抜歯して正常被蓋を獲得することにより機能的咬合の確立を図りました。検査診断を含めて動的治療期間は2年6か月でした。通院回数は32回でした。
費用
歯科矯正治療は顎変形症の治療と特定の疾患を除き公的医療保険は適用されません。
検査料と診断料と装置料を含めて\594,000かかりました。その後30回受診されて処置料が総額\165,000でした。通院回数は検査と診断を合わせて32回でした。装置撤去後保定治療費が2年半受診されて総額\36,300かかりました。通院回数は11回でした。
矯正治療前後のお顔の変化
※外科矯正については「成人矯正 - 外科矯正」をご覧下さい。
反対咬合を矯正治療することで、下顎の骨の突出を矯正することができます。
見た目の印象も変わります。
反対咬合の原因とは
- 顎のバランスなど遺伝的要因
- 上顎の成長不足、または下顎の過度な成長
- 上の前歯が内側に傾いている、あるいは下の前歯が外側に突出している
治療しないとどうなる?
- 話しにくい
- お顔の印象がよくない
治療方法について
治療は成長期と、成長が終わってからとで方法が異なります。成長期には矯正装置を使いながら、抑制矯正治療で顎の矯正も行います。
大人の矯正の場合は、矯正装置を使い、外科矯正が必要かどうか状況を見ながら顎の矯正も行います。
治療上のリスク
- 装置が入ると食事中にものが挟まりやすくなります。ブラッシングを毎食後丁寧に行わないと歯肉炎やむし歯は発生のリスクが高まります。
- 歯の周りの歯肉のレベルが下がることがあります(ブラックトライアングル)。
- 矯正移動に伴い歯の根が短くなることがまれにあります。
- 治療上の注意を守らないと治療期間が長くなり、また適切な咬合状態が得られないことがあります。
- 装置を撤去後に行う保定治療を適切に行わないと歯の後戻りが起こってしまうことがあります。
- 成長期から行った場合でも成長が治まった段階で外科的な対応が必要になる場合があります。
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